昭和大学高齢者歯学教室 特別研究生 坂本 憲昭
Ⅰ目 的:
顎堤が高度に吸収し、水平的にも垂直的にもインプラント埋入に十分な硬軟組織が不足した欠損に対して、インプラント埋め込みに先立ってSite developmentを行い、埋入環境をより安定したものに改善させること。
Ⅱ症例の概要:
40代男性、Non smoker
右上4、5、6欠損
インプラントを用いた固定性補綴物による欠損補綴を計画
1st. Ope) Site development
右上4,5欠損部分顎堤:Sibert 1級
歯槽堤幅径:3mm
Split crest法及びRoll technique法により硬軟紺織の水平的幅径の増大を図る。
右上6欠損部分顎堤:上顎洞低線までの垂直的距離は2~3mm
Osteotome technique法により4~5mm上顎洞を拳上を行う。
Ⅲ結 果:
2nd Ope):1st. Ope 4ヵ月後
右上4相当部:Osteotomeにて再度Ridge expansionを行うと同時にインプラント埋入。
右上6相当部:Osteotomeにて再度4~5mm上顎洞をを拳上すると同時にインプラント埋入。
2nd Ope4ヵ月後
Fixed partial dentureにて補綴
結果としてSite developmentを行いStaged approachにしたことにより3mmの幅径の歯槽堤が5mm弱まで拡大され、インプラント周囲には欠損もなく、コンベンショナルに埋入が行えた。さらにOstcotomeによる上顎洞挙上もStaged approachで行うことにより8~10mmの上顎洞挙上も行え、良好な初期固定が得られた。
Ⅳ考察および結論:
近年、骨の吸収した症例において、インプラント埋入と同時にGBRやCTGを行い良好な結果が得られることに同意が得られている。しかし、その反面メンブレシの露出などによる更なる骨吸収を招き,結果として失敗に陥ってしまう報告も多くみられるようになってきました。そこで本症例においてはインプラントの埋入環境をあらかじめ整えることにより、よりシンプルな埋入が可能になりました。。
インプラント埋入と同時のGBRやCTGなどはTechnique sensitiveである。よってあらかじめSite developmentを行うことで、埋入がシシブルになり、より安全に埋入が可能になるものと思われる。
