投稿者:
• 2009/ 01/ 13 (火)

岩田 哲也
日本歯周外科学会指導医・日本補綴歯科学会指導医
日本歯科理工学会指導医・日本顎顔面補綴学会認定医

iwata

略歴:
1979年 愛知学院大学歯学部卒業
1998年 愛知学院大学大学院博士課程修了
l984年 愛知学院大学歯学部助手
1985年 名古屋市にて開業
1990年 愛知学院大学非常勤講師
  

 ここ20年来、日常臨床での歯周疾患とりわけ歯周ポケットに対する臨床歯科医師の正しい認識、理解と治療手技の普及および習熟は、国民の口腔環境の健康維持、増進に多大の貢献をしてきたと自他共に認められることは大変喜ばしい。その健康をさらに確実にするサポーティブセラピー(SPT)も今次保険改定において考慮されるようになった。我々歯周外科治療をライフワークと定めて臨床を行っている歯科医師にとって、医学的見地から不十分、報酬として不本意ながらも、一定の進歩と評価でき朗報であろう。
 今や歯周病は、治療から予防へと軸足を移しつつある。現在の平均的な臨床歯科医師は患者のブラークコントロールや術者のスケーリンゲ&ルートプレーニング(SRP)、Fopなどの治療や処置に対する造詣は、かなり高い水準に達していると思われる。「CARE」と 「CURE」に対しては十分な処置を実践している臨床歯科医師はかなりのパーセンテージに上ると考えられる。しかしそれらの歯周病治療を行っている歯科医師の大多数をもってしても、患者の口腔内環境整備に対しての配慮がまだまだ不十分だと言わざるを得ない。私は口腔内環境が改善されれば、より歯周病の治療予後や予防に対する予知性が向上すると信じている。
 本学会会長の伊藤輝夫先生が本邦で初めての「付着歯肉」に対して注目した報告以来、付着歯肉の重要性が歯周治療やインプラントに携わる歯科医師に注目されるようになって来ている。しかし通常の歯科治療現場において、残念ながらルーチンな治療対象になっているとはいえないのも厳然たる事実である。
 そこで今回、少し 「付着歯肉」にこだわって様々な歯周形成外科的手法により口腔内環境改善の方策のヒントと健康保険制度での応用について拙い臨床例ではあるが供覧し、各位の日常臨床に少しでも参考にしていただけることを願っている。

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